Layla & Other Assorted Love Songs
DEREK AND THE DOMINOS
ERIC CLAPTON - guitars & lead vocals
DUANE ALLMAN - guitars
CARL RADLE - bass & percussion
JIM GORDON - drums, percussion & piano
BOBBY WHITROCK - organ, piano,vocals & acoustic guitar
大阪で万国博覧会が開催された1970年、海の向こうではエリック・クラプトンとデュアン・オールマンが出逢ってロック史上に残る名盤が生まれました。当時中学一年生だった僕は彼らのこともこのアルバムのことも知りませんでしたが、誰もが一度は聞いたことがあるレイラのイントロを耳にしてからは即座にお気に入りに追加です。
この年に発売されたアルバムにはビートルズの「レット・イット・ビー」やサンタナの「天の守護神」などがありますが、ハードなギターのイントロから始まってメロディアスなピアノが流れる後半へと続いていくタイトル曲をはじめ、数々の名曲が収められたこの2枚組の名盤がやはり一番印象に残っています。
クリーム時代から名を馳せたクラプトンと、スライド・ギターの名手オールマンのふたりの不世出のギタリストは、このアルバムの中で幸せな時を過ごしているようです。
ボーカルが渋い「ベル・ボトム・ブルース」、ブルース・ギターが冴えわたる「ハブ・ユー・エバー・ラブド・ア・ウーマン」、この年に亡くなったジミ・ヘンドリックスの名曲をカバーした「リトル・ウィング」など、40年以上の時を経ても彼らのプレイは色褪せることがありませんが、残念ながらデュアン・オールマンは71年に交通事故で亡くなってしまいました。
エリック・クラプトンのルーツを反映するようにブルース色の濃いこのアルバムは、ロックの全盛期だった70年代の最初を飾る名盤として、忘れることはできないでしょう。
「Let It Be」 THE BEATLES
ビートルズらしく相変わらずの名曲揃いですが、終焉を迎えつつあるバンドらしくアルバム全体に寂しげな雰囲気が漂っています。 4分割された写真はバラバラな4人を象徴しているようですが、秀逸なジャケットで内容共々大好きです。
「Abraxas」 SANTANA
名曲「ブラック・マジック・ウーマン」を含むサンタナの名盤。 官能的なギターと熱いパーカッションのリズムを堪能できます。 前年のウッドストックの勢いそのままに、唯一無二のジャンルを突き進むことになりますが、彼のギターは最初の音ですぐに分かりますね。
「in Rock」 DEEP PURPLE
「マシン・ヘッド」と並ぶディープ・パープル第2期最強メンバーの傑作。 1曲目の「スピード・キング」からエンジン全開でぶっ飛ばします。 アメリカの歴代大統領の顔が刻まれたラシュモア山をメンバーの顔に変えたジャケットは、全米征服!という意気込みの表れか。
「Atom Heart Mother」 PINK FLOYD
ヒプノシスによる牛のジャケットが何と言っても有名ですね。 「Atom Heart Mother」に直訳そのままの「原子心母」という邦題を付けたのも成功でした。 プログレッシブ・ロックバンドとしてのピンク・フロイドを世に知らしめた一枚です。
「Led Zeppelin Ⅲ」 LED ZEPPELIN
A面1曲目の「移民の歌(Immigrant Song)」にやっぱりツェッペリンは格好いい!と痺れて、その後の展開に首を捻ったファンも多かっただろうと思います。 アコースティックなナンバーでただのロックバンドではない事を見せ、大ヒットした次作へと繋がっていきます。
「Band of Gypsys」 JIMI HENDRIX
プロもひっくり返るくらい驚いた天才は、左利きの黒人でした。 27歳で亡くなるまでわずか4年ほどの活動期間でしたが、彼ほどインパクトのあるプレイヤーはもう出てこないんだろうなと思います。 フィルモア・イーストで収録されたライブ盤です。
「Paranoid」 BLACK SABBATH
「ウォー・ピッグス」やアルバムのタイトル曲「パラノイド」収録のセカンド・アルバム。 トニー・アイオミの引きずるような重たい音のギター(ギブソンSGがいいですね。)と、際だってキャラクターの立ったオジー・オズボーンの甲高いボーカルがマッチしてます。
「Plastic Ono Band」 JOHN LENNON
邦題は「ジョンの魂」。 心の内をさらけ出した内省的なアルバムのような気がします。 ジョンの絶唱が聴ける「マザー」のオープニングいいですねえ。 溌剌としていたビートルズ初期の頃からは考えられないような変わりようですが、オノ・ヨーコがいてこその作品です。
「All Things Must Pass」 GEORGE HARRISON
ソロになったジョージ・ハリスン渾身の力作。 発売当時は3枚組のレコードでした。 プロデューサーはフィル・スペクター。 彼の人柄を表すようにエリック・クラプトンなど大勢の友人のサポートを得、「マイ・スウィート・ロード」他多くのヒット曲を生み出しました。