洋楽ロックの名盤10枚~1970年


私的ベストアルバムレビュー 「いとしのレイラ」デレク&ザ・ドミノス

「いとしのレイラ」デレク&ザ・ドミノス

Layla & Other Assorted Love Songs

DEREK AND THE DOMINOS

 

ERIC CLAPTON - guitars & lead vocals

DUANE ALLMAN - guitars

CARL RADLE - bass & percussion

JIM GORDON - drums, percussion & piano

BOBBY WHITROCK - organ, piano,vocals  &  acoustic guitar

 

  1. I LOOKED AWAY
  2. BELL BOTTOM BLUES
  3. KEEP ON GROWING
  4. NOBODY KNOWS WHEN YOU'RE DOWN AND OUT
  5. I AM YOURS
  6. ANYDAY
  7. KEY TO THE HIGHWAY
  8. TELL THE TRUTH
  9. WHY DOES LOVE GOT TO BE SO SAD?
  10. HAVE YOU EVER LOVED A WOMAN
  11. LITTLE WING
  12. IT'S TOO LATE
  13. LAYLA
  14. THORN TREE IN THE GARDEN

 

大阪で万国博覧会が開催された1970年、海の向こうではエリック・クラプトンとデュアン・オールマンが出逢ってロック史上に残る名盤が生まれました。当時中学一年生だった僕は彼らのこともこのアルバムのことも知りませんでしたが、誰もが一度は聞いたことがあるレイラのイントロを耳にしてからは即座にお気に入りに追加です。

 

この年に発売されたアルバムにはビートルズの「レット・イット・ビー」やサンタナの「天の守護神」などがありますが、ハードなギターのイントロから始まってメロディアスなピアノが流れる後半へと続いていくタイトル曲をはじめ、数々の名曲が収められたこの2枚組の名盤がやはり一番印象に残っています。

 

クリーム時代から名を馳せたクラプトンと、スライド・ギターの名手オールマンのふたりの不世出のギタリストは、このアルバムの中で幸せな時を過ごしているようです。

 

ボーカルが渋い「ベル・ボトム・ブルース」、ブルース・ギターが冴えわたる「ハブ・ユー・エバー・ラブド・ア・ウーマン」、この年に亡くなったジミ・ヘンドリックスの名曲をカバーした「リトル・ウィング」など、40年以上の時を経ても彼らのプレイは色褪せることがありませんが、残念ながらデュアン・オールマンは71年に交通事故で亡くなってしまいました。

 

エリック・クラプトンのルーツを反映するようにブルース色の濃いこのアルバムは、ロックの全盛期だった70年代の最初を飾る名盤として、忘れることはできないでしょう。

 


「Let It Be」THE BEATLES

Let It Be」 THE BEATLES

ビートルズらしく相変わらずの名曲揃いですが、終焉を迎えつつあるバンドらしくアルバム全体に寂しげな雰囲気が漂っています。 4分割された写真はバラバラな4人を象徴しているようですが、秀逸なジャケットで内容共々大好きです。


「Abraxas」SANTANA

Abraxas」 SANTANA

名曲「ブラック・マジック・ウーマン」を含むサンタナの名盤。 官能的なギターと熱いパーカッションのリズムを堪能できます。 前年のウッドストックの勢いそのままに、唯一無二のジャンルを突き進むことになりますが、彼のギターは最初の音ですぐに分かりますね。


「in Rock」DEEP PURPLE

in Rock」 DEEP PURPLE

「マシン・ヘッド」と並ぶディープ・パープル第2期最強メンバーの傑作。 1曲目の「スピード・キング」からエンジン全開でぶっ飛ばします。 アメリカの歴代大統領の顔が刻まれたラシュモア山をメンバーの顔に変えたジャケットは、全米征服!という意気込みの表れか。


「Atom Heart Mother」PINK FLOYD

Atom Heart MotherPINK FLOYD 

ヒプノシスによる牛のジャケットが何と言っても有名ですね。 「Atom Heart Mother」に直訳そのままの「原子心母」という邦題を付けたのも成功でした。 プログレッシブ・ロックバンドとしてのピンク・フロイドを世に知らしめた一枚です。


「Led Zeppelin III」LED ZEPPELIN

Led Zeppelin ⅢLED ZEPPELIN

A面1曲目の「移民の歌(Immigrant Song)」にやっぱりツェッペリンは格好いい!と痺れて、その後の展開に首を捻ったファンも多かっただろうと思います。 アコースティックなナンバーでただのロックバンドではない事を見せ、大ヒットした次作へと繋がっていきます。


「Band of Gypsys」JIMI HENDRIX

Band of GypsysJIMI HENDRIX

プロもひっくり返るくらい驚いた天才は、左利きの黒人でした。 27歳で亡くなるまでわずか4年ほどの活動期間でしたが、彼ほどインパクトのあるプレイヤーはもう出てこないんだろうなと思います。 フィルモア・イーストで収録されたライブ盤です。


「Paranoid」BLACK SABBATH

ParanoidBLACK SABBATH

「ウォー・ピッグス」やアルバムのタイトル曲「パラノイド」収録のセカンド・アルバム。 トニー・アイオミの引きずるような重たい音のギター(ギブソンSGがいいですね。)と、際だってキャラクターの立ったオジー・オズボーンの甲高いボーカルがマッチしてます。


「Plastic Ono Band」JOHN LENNON

Plastic Ono BandJOHN LENNON

邦題は「ジョンの魂」。 心の内をさらけ出した内省的なアルバムのような気がします。 ジョンの絶唱が聴ける「マザー」のオープニングいいですねえ。 溌剌としていたビートルズ初期の頃からは考えられないような変わりようですが、オノ・ヨーコがいてこその作品です。


「All Things Must Pass」GEORGE HARRISON

All Things Must PassGEORGE HARRISON

ソロになったジョージ・ハリスン渾身の力作。 発売当時は3枚組のレコードでした。 プロデューサーはフィル・スペクター。 彼の人柄を表すようにエリック・クラプトンなど大勢の友人のサポートを得、「マイ・スウィート・ロード」他多くのヒット曲を生み出しました。


日本のヒット曲

  • 「竹田の子守唄」 赤い鳥
  • 「あなたならどうする」 いしだあゆみ
  • 「四つのお願い」 ちあきなおみ
  • 「経験」 辺見マリ
  • 「笑って許して」 和田アキ子
  • 「もう恋なのか」 にしきのあきら
  • 「手紙」 由紀さおり
  • 「走れコウタロー」 ソルティ・シュガー
  • 「誰もいない海」 トワ・エ・モア
  • 「戦争を知らない子供たち」 ジローズ 

1970年の主な出来事

  • 1月 「ドラえもん」連載開始 藤子不二雄
  • 3月 大阪で日本万国博覧会開催 (~9月まで) 
  • 3月 日本航空よど号ハイジャック事件 
  • 8月 東京銀座などで歩行者天国始まる
  • 11月 国鉄のキャンペーン「ディスカバー・ジャパン」始まる
  • 11月 三島由紀夫が市ヶ谷の自衛隊で割腹自殺
  • 11月 ケンタッキー・フライド・チキン1号店開店 
  • 12月 総理府、人口が1億人を突破と発表
  • ベストセラー 「冠婚葬祭入門」塩月弥栄子

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