「Blow By Blow」JEFF BECK
JEFF BECK - guitars
MAX MIDDLETON - keyboards
PHIL CHENN - bass
RICHARD BAILEY - drums & percussion
ジェフ・ベック・グループの「トゥルース」や「ベック・オラ」、BBAのアルバムでジェフ・ベックの凄さは充分わかっているつもりでしたが、ボーカルなしのインストゥルメンタル・アルバムにこれほどまでに引き込まれるとは自分でも思っていませんでした。
レゲエ風のリズムにトーキング・モジュレーターを使った「シーズ・ア・ウーマン」、緊張感溢れる熱いセッションを繰りひろげる「エア・ブロワー」、哀愁のメロディーにギターの音色が秀逸な名曲「哀しみの恋人達」(6曲目)と、バラエティーに富んだ内容と抜群のテクニックで聴くものを飽きさせません。
「フリーウェイ・ジャム」ではベースの印象的なフレーズにのせて縦横無尽に弾きまくるジェフのギターが最高にクールです。リチャード・ベイリーのドラムスとマックス・ミドルトンのキーボードのコンビネーションも抜群で、随所に切れ味の鋭さと主役を引き立てる技を見せてくれます。
日本が誇るギタリスト、チャーこと竹中尚人がジェフのところへ遊びに行って眼の前で彼のプレイを見たときに、「いったいどうやって弾いてるのかよくわからなかった」とある雑誌のインタビューで語っていましたが、プロのギタリスト達が口を揃えて上手い、という彼こそが本当の天才プレイヤーだと思います。
本作に続くアルバム「ワイアード」では更に僕たちを興奮させてくれましたが、最近見たモントルー・ジャズ・フェスティバルでの彼のプレイは相変わらずトリッキーで、健在ぶりを見せつけてくれました。
「ギター殺人者の凱旋」というタイトルは如何なものか、と当時は思いましたが、ロック好きがギターの神業に殺されるのなら本望、というところでしょうか。
「One Of These Nights」EAGLES
「呪われた夜」のイントロは何度聴いても心に刺さるような秀逸の出来映えです。 タイトル曲の他にも「ハリウッド・ワルツ」や「いつわりの瞳」「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」など名曲満載でイーグルス充実しています。
「Wish You Were Here」PINK FLOYD
邦盤のタイトルはシンプルに「炎」ですが、原題のほうが泣かせてくれますね。 君がここにいてくれたら・・・とは別の世界に行ってしまった元メンバーのシド・バレットに捧げた曲です。 デヴィッド・ギルモアのギターが冴えてます。
「Physical Graffiti」 LED ZEPPELIN
バラエティーに富んだ内容の2枚組大作。 ヘヴィーな曲が並んだ1枚目は圧巻です。 セカンドや4枚目のような分かりやすいヒット曲は生まれませんでしたが、ツェッペリンの多様性やメンバーの技量の高さなど色々と楽しめます。
「Born To Run」BRUCE SPRINGSTEEN
ヒット曲「ボーン・トゥ・ラン」を生んだ"ザ・ボス"ことブルース・スプリングスティーンの会心作。 シンプルだけど熱いロックンロールでファンのハートを掴みました。 激しく歌いすぎて最後に倒れてしまう酸欠ライブも有名でした。
「Night At The Opera」QUEEN
クイーンの代表曲となった多重録音で作り込んだ名曲「ボヘミアン・ラプソディー」で、彼らの評価が定まったように思います。 彼らにしか出来ない曲ですね。 ジョン・ディーコン作の「マイ・ベスト・フレンド」もいい曲です。
RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW
ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモアが結成したレインボーのデビューアルバム。 ロニー・ジェイムズ・ディオのボーカルが強力でした。
「The Original Soundtruck」10cc
名曲中の名曲「アイム・ノット・イン・ラブ」を含む10ccの代表作。 架空の映画のサウンドトラックというコンセプトがアルバムタイトルの由来です。 メンバーのゴドレイとクレームは後にMTVの斬新なビデオでも有名になりました。
「Atlantic Crossing」ROD STEWART
あの独特なボーカルは一度聴いたら忘れられません。 ロッド・スチュアートが大西洋を越えてアメリカ上陸、というアルバムですね。ド派手なイラストもアメリカンなイメージ。最後の曲は有名な「セイリング」です。
「Eric Carmen」ERIC CARMEN
元祖パワーポップバンド、ラズベリーズ解散後のソロアルバム。 「サンライズ」「恋にノータッチ」「オール・バイ・マイ・セルフ」などの名曲を含む名盤ですが、甘いマスクの男前に甘い声で、どうも過小評価されているような気が。
・HOME
・洋楽ロックの名盤10枚~1970年
・洋楽ロックの名盤10枚~1971年
・洋楽ロックの名盤10枚~1972年
・洋楽ロックの名盤10枚~1973年
・洋楽ロックの名盤10枚~1974年
・洋楽ロックの名盤10枚~1975年
・洋楽ロックの名盤10枚~1976年
・洋楽ロックの名盤10枚~1977年
・洋楽ロックの名盤10枚~1978年
・洋楽ロックの名盤10枚~1979年
・アナログレコードの復活!
・アルバムアートワークの巨匠たち
・70年代洋楽ロック ライブ名盤ベスト10
・1969年の洋楽ロック
・洋楽ロック 高音質CD特集
・おすすめ洋楽ロック関連書籍
・おすすめ洋楽ロックDVD&Blue-ray
・Profile~あとがき