「BOSTON」BOSTON
TOM SCHOLZ - lead & rythm guitars, base, organ, clavinet & percussion
BRAD DELP - vocals & guitars
BARRY GOUDREAU - lead & rythm guitars
SIB HASHIAN - drums & percussion
FRAN SHEEHAN - bass
爆発する惑星から飛び出してくる、都市をのせたギター型の巨大宇宙船を描いたジャケットは、最近のCGを見慣れた眼から見るとさすがにちょっと古臭く思えますが、どこまでも伸びてゆく高音のボーカルとギターが心地よいこのアルバムの内容にぴったりです。
この宇宙船は何年かに一度どこかの惑星に着陸してはまた飛び立つということを繰り返して、いまだに宇宙を飛び続けています。トム・シュルツが安住の地をもとめて自らの音楽世界に満足いくまでさまようのでしょうか、世紀を越えて発売された最新作「コーポレイト・アメリカ」では女性クルーを加えたものの、大きく変わろうとしない頑固さには恐れ入ります。
当時西海岸で活躍していたイーグルスやドゥービー・ブラザーズに対抗するように東海岸に颯爽と登場したボストンのファースト・アルバムは気持ちの良い名曲の数々にハイトーンのボーカルとコーラス、美しいギターの音色が見事にマッチして、大ヒットを記録しました。
続く「ドント・ルック・バック」以降もまったく同じ路線で一部に批判もあったようですが、今聴いても新鮮な「モア・ダン・ア・フィーリング」や「フォアプレイ / ロング・タイム」の輝きが失われるわけではありません。
ヒゲ面のブラッド・デルプから飛び出してくる美声には驚きましたが、曲自体はシンプルでも、緻密な音造りが聴き手を酔わせてくれる、そんな名盤です。
「Silk Degrees」BOZ SCAGGS
「ハーバー・ライツ」「ロウ・ダウン」、バラードのスタンダードナンバーとなった「ウィー・アー・オール・アローン」など、名曲満載のミスターAOR、ボズ・スキャッグスのヒット作。 ロック小僧にとっては大人向けの音楽でした。
「Rocks」AEROSMITH
緊張感溢れる1曲目の「バック・イン・ザ・サドル」は、スティーブン・タイラーのボーカルなくしては成立しませんね。タイトルからして自信に満ちたエアロスミス初期の名盤。 ソリッドなイメージのジャケットもカッコいいです。
「Wired」JEFF BECK
「ブロウ・バイ・ブロウ」に続くロック・インストゥルメンタル第2弾。 ジャケットがもう素晴らしく格好良くて痺れますが、中身はさらに痺れる傑作です。 縦横無尽に駆け巡る天才ジェフ・ベックのギターが炸裂。
「Frampton Comes Alive!」PETER FRAMPTON
ハンブル・パイからソロになったピーター・フランプトンの大ヒット2枚組ライブアルバム。 ご覧の甘いマスクですが、ボーカルもギターも骨っぽいところがあります。 「ショウ・ミー・ザ・ウェイ」には泣けてきます。
「Hotel California」EAGLES
ロックの時代の終わりに登場したイーグルスの集大成のような作品。 ジャケットも中身も胸がキュンとなるようなアルバムです。 タイトル曲始め、「ニュー・キッド・イン・タウン」「ウェイステッド・タイム」など名曲揃いです。
「Presense」LED ZEPPELIN
オープニングナンバー「アキレス最後の戦い」は圧巻。 ジミー・ペイジの印象的なギターリフとジョン・ボーナム、ジョン・ポール・ジョーンズの強力なリズム隊が素晴らしいです。 力作ですが、そろそろ終わりが近づいてたんですね。
「Destroyer」KISS
サービス精神とロック魂の塊のようなキッスが、ジャケットに表れてますね。 派手なパフォーマンスだけではなく、実力のあるバンドでした。 このアルバムからは彼らの代表作「デトロイト・ロック・シティ」が生まれました。
「Certified Live」DAVE MASON
何でもありのデイヴ・メイソンが、自作だけではなく好きな曲をリラックスしてプレイしてるのがいいですね。 味のあるボーカルと味のある顔、1曲目の「フィーリン・オールライト」からノリノリでいい気分。 ライブの名盤です。
「Little Queen」HEART
アンとナンシーの美人姉妹がロックをやる、これがいいんです。 初期のヒット曲「バラクーダ」収録。 その後80年代にアルバム「ハート」でブレイクを果たしますが、アン・ウィルソンのボーカルは凄まじいですね。
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