洋楽ロックの名盤10枚~1977年


私的ベストアルバムレビュー

「ダウン・ツー・ゼン・レフト」ボズ・スキャッグス

「ダウン・ツー・ゼン・レフト」ボズ・スキャッグス

Down Two Then LeftBOZ SCAGGS

BOZ SCAGGS - guitar & vocals

JAY GRAYDON - guitars

RAY PARKER Jr. - guitars

STEVE LUKATHER - guitars

JEFF PORCARO - drums

SCOTT EDWARDS - bass

DAVID HUNGATE - bass

MICHAEL OMARTIAN - keyboards

 

  1. STILL FALLING FOR YOU
  2. HARD TIMES
  3. A CLUE
  4. WHATCHA GONNA TELL YOUR MAN
  5. WE'RE WAITING
  6. HOLLYWOOD
  7. THEN SHE WALKED AWAY
  8. GIMME THE GOODS
  9. 1993
  10. TOMORROW NEVER CAME
  11. TOMORROW NEVER CAME (REPRISE)

 

学生の頃、小脇にこのアルバムをかかえた女の子を教室で見かけたことが強烈に印象に残っています。CDの時代ではありえない風景で、やはりレコードの時代には特別な思い入れがあります。

 

大ヒットアルバム「シルク・ディグリーズ」でAORの旗手として人気の出たボズ・スキャッグスですが、本作では前作と同じく後にTOTOを結成することになる腕利きミュージシャンをはじめ、ジェイ・グレイドンやレイ・パーカー・ジュニアといった有名どころをバックに大人の音楽を聴かせてくれます。

 

シンプルだけれども効果的なバックの演奏や、雰囲気のあるバックグラウンド・ボーカルにのせてボズも気持ち良さそうに歌っていますが、来日コンサートで聴いた彼の歌声はレコードで聴くよりも艶と伸びがあって力強く、感動しました。

 

このアルバムからは「ウィー・アー・オール・アローン」のようなヒット曲が出なかった為に少し地味な印象がありますが、前作がヒットしたことで自信も生まれたのか、余裕が感じられる出来となっています。

 

2曲目の「ハード・タイムズ」のボーカルの出だしにはゾクッときますし、ブラスも入ってちょっとハードな8曲目「ギミー・ザ・グッズ」はコンサートでも演奏してかなりのっていました。

 

ソフト&メロウという言葉はボズのために創られたようなものですが、全体を通して洗練された雰囲気を持ったこのアルバムは、静かなバラードからハードなナンバーまで独特な声で歌いこなす彼の実力をさらに認識させることになった名盤です。

 


「Aja」STEELY DAN

AjaSTEELY DAN

 緻密で洗練された音造りにこだわるスティーリー・ダンの代表作。 適材適所で一流ミュージシャン達を贅沢に起用し、「ペグ」などの名曲を生み出しました。 日本人モデルの山口小夜子を起用した印象的なジャケットも有名です。


「Rumours」FREETWOOD MAC

RumoursFREETWOOD MAC

元々はブルースロックバンドでしたが、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムがバンドに加入してポップに生まれ変わりました。 世界中で売れまくったモンスター・アルバムです。「ドリーム」「オウン・ウェイ」など。


「Out Of The Blue」ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA

Out Of The BlueELECTRIC LIGHT ORCHESTRA

ジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラのポップな2枚組。 バンド名とタイトルと内容がマッチして、彼らの代表作となりました。 ジャケットは長岡秀星。 次作「ディスカバリー」へと続いて、E.L.O.絶好調。


「Slowhand」ERIC CLAPTON

SlowhandERIC CLAPTON

ソロになったエリック・クラプトンの「461」と並んで70年代を代表するアルバムとなりました。 名曲「ワンダフル・トゥナイト」や「コカイン」収録。 タイトルは彼のニックネームですね。 やっぱりストラトが似合います。


「Running On Empty」JACKSON BROWNE

Running On EmptyJACKSON BROWNE

ヒットしたタイトル曲を聴くとなんだか元気が出てきます。あちこちでのライブを集めた1枚で、バンドと一緒に旅をしているような感じで聴くといいですね。 静かでナイーブそうな男も仲間と音楽をやる時が一番いい感じに思えます。


「The Stranger」BILLY JOEL

The StrangerBILLY JOEL

 苦労人ビリー・ジョエルがこのアルバムでついに大ブレイクしました。 モノクロのジャケットで仮面を見つめるビリーの写真が、彼の内面を物語っているようです。 「ストレンジャー」「素顔のままで」などの名曲が生まれました。


「The Last Waltz」THE BAND

The Last WaltzTHE BAND

ザ・バンドのラストコンサートの模様を収録したアルバムにはボブ・ディランやエリック・クラプトン、ニール・ヤングなどの大物がゲスト出演。 名匠マーチン・スコセッシの手で映画化もされました。


「In Color」CHEAP TRICK

In ColorCHEAP TRICK

ギターのリック・ニールセンとボーカルのロビン・ザンダーが対照的だったチープ・トリックの名盤。 サビの部分が印象的な「I Want You To Want Me」はちょっと胸に染みる不思議な曲です。 日本で大人気のバンドでした。


「On Stage」RAINBOW

On StageRAINBOW

 リッチー・ブラックモア率いるレインボーのライブを見に行きましたが、大変な盛り上がりようでした。 ロニー・ジェイムズ・ディオのボーカルに加えドラムはコージー・パウエル、最強メンバーの熱いステージを収録した名盤です。


日本のヒット曲

  • 「津軽海峡冬景色」 石川さゆり
  • 「あずさ2号」 狩人
  • 「北国の春」 千昌夫
  • 「勝手にしやがれ」 沢田研二
  • 「渚のシンドバッド」 ピンクレディー
  • 「暑中お見舞申し上げます」 キャンディーズ
  • 「イミテーション・ゴールド」 山口百恵
  • 「冬の稲妻」 アリス
  • 「あんたのバラード」 世良公則&ツイスト
  • 「UFO」 ピンクレディー

1977年の主な出来事

  • 1月 青酸入りコーラ無差別殺人事件
  • 8月 支笏・洞爺国立公園で有珠山爆発
  • 8月 中国共産党 文化大革命終結宣言
  • 9月 日本赤軍 日航機をハイジャック
  • 9月 王貞治選手に国民栄誉賞第1号授与
  • 映画 「スターウォーズ」封切
  • ベストセラー 「ルーツ」アレックス・ヘイリー
  • ベストセラー 「間違いだらけのクルマ選び」徳大寺有恒

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